寿命が尽きそうな家はリフォーム?建替え?それとも売却?

2023-05-21


家には寿命があります。
人間が歳を重ねると同じように家も年月を経ることで古くなり設備などが劣化していきます。
耐用年数は木造住宅で約30年、鉄骨住宅で約30~50年、鉄筋コンクリート住宅で約40~90年ほどといわれています。
これはあくまでも耐用年数の目安であり、使い方や住み方によっては最も寿命が短いとされる木造住宅でも約80年~100年以上住むことができたりもします。
大規模なリノベーションによっては約80~100年以上住める場合もあるため、あくまでも目安となります。
木造住宅の法定耐用年数は22年ですので、税法上は22年で価値がなくなり売り物としての値段は付かなくなりますが住むには十分可能です。
木造住宅であっても鉄骨住宅や鉄筋コンクリート住宅と同等の寿命があるとされています。
ただし、木造住宅の場合、主たる構造の柱、壁はその強度を保てても屋根や外壁は風雨に晒されているため定期的にメンテナンスを行なわなかった場合は相当劣化します。
室内もトイレやお風呂などの水回りは15年~20年くらいで修繕の必要が出てきます。
鉄骨・鉄筋コンクリート構造は木造と比べ耐久性が高く、シロアリの被害に遭いにくいためそうした面でも耐久性に優れています。


どの住宅構造であっても使い方や住み方によっては長く住み続けることが可能です。
住宅を長持ちさせるのにとても重要となるのが日常的なクリーニングです。
単に掃除をすることは家の外観や内観を綺麗にするだけではなく、寿命にも大きく影響してきます。
また、室内の掃除のみを行うのではなく、室外の掃除も必要です。
特に屋根に降った雨水を貯めて地上へ続くルーフドレンという設備にゴミや落ち葉などが堆積して詰まってしまうと、予想しないところに水が溜まり、それが壁に浸食することがあります。
また壁の劣化やクラックと言われる小さなヒビも汚れていると見逃されることもあるので、掃除をして綺麗な状態を保つことが大切です。
普段から掃除をしているだけで必然的に点検する回数が増え、万が一、異常が発生していた場合もすぐに発見できるかもしれません。
住宅に異常が発生していても、早くその異常を見つけることができれば、最小限の被害に留めることができます。
ひいてはそれが寿命を長持ちさせることにもつながり、定期的なメンテナンスを行うことで住宅を長持ちさせることができます。
木造住宅には外観から分かりにくいシロアリ被害の可能性もあるので、本格的な調査は専門家に任せた方がいいでしょう。
普段目につかない屋根の塗装が風雨で劣化していくと、雨漏りの要因となります。
スレート葺の屋根であれば定期的な再塗装で住宅の防水性能を保つことが可能です。
家に備え付けられた設備や機材などは一見すると新品同様に見えても、実は古くなってしまっている場合があります。
そのまま放置すれば当然のようにボロボロになり、いずれは修理や交換が必要となるでしょう。
特に気をつけておきたいのが水回りや外回りです。
トイレやキッチンやお風呂など毎日使う場所は、それなりに劣化や老朽化も進みます。
外回りも玄関や窓、サッシにクロスなどが傷んでいる場合もあります。
特に外回りは天候や災害など外的要因によってダメージを受けるものです。
そのため常に点検をして定期的にメンテナンスをすることでより長く住み続けられるように努力が必要です。
そのほか、生活による傷などが住宅にあると、そこから大きな裂傷などにつながることもあります。
小さな傷でもいずれは大きな破損などに繋がるため、早めに修復することが大切です。



住宅の耐用年数が尽きた場合は建物ごと売却するという方法のほか、解体して土地を売却するという手段もあります。

但し、売却するためには価値が残っていないとなりません。特に築年数が20年を超えるあたりから査定額が下がってしまうことが多いので注意しましょう。

もし売却をするのが割に合わないということなら、リフォームや建て替えという選択肢もあります。

リフォームや建て替えであれば既存の土地はそのままに、建物だけを新しくすることができます。

一部改修をして住み心地を取り戻すことはもちろん、全面改修によって造り直すということも可能です。

フルリフォームをする場合、内容にもよりますが、新築より5割~7割程度のコストですむため、同様の建物であればリフォームの方が安くなりますが、リフォームの場合は制約がつきものなので建て替える方が満足する可能性は高いといえます。

リフォームをすれば住宅の価値は上がりますが、消費者のニーズをとらえる必要があり、不必要なものにお金をかけてしまうと投資したリフォーム費用を回収できないことがありますので、希望する金額の建物価格にならなくてもそのまま売却する方が適切な場合もあります。

中古住宅を売却する場合は家の状態を正確に買主に伝えることです。

雨漏りや床が歪んでいるなどの支障が出ていることを伝えると値段が思うようにつかいないのではないかと心配しますが、そのことを黙っていることにより後でトラブルになる方が何倍も大きなつけを払うことになります。

2020年4月の民法改正により、契約不適合責任が定められ、以前よりも買主を保護する項目が増えたため、売主としては今まで以上に慎重な対応が必要となります。

中古住宅の場合は、住宅ローンの利用が難しく融資が下りないことで取引が成立しないこともあるなど、新築とは違う手間やコストがかかります。

中古住宅の価値は下がる一方であるとされていましたが、コロナ禍で在宅時間が増え、テレワークが一般化したことで中古住宅のニーズが高まり、今後ますます自分の価値観やライフスタイルを重視して住宅選びをする人が増えていくことと思います。


〈こちらの記事も読まれています〉

//www.narurowan-baikyaku.jp/blog/detail449788/

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

0267-31-5363

営業時間
10:00~18:00
定休日

売却査定

お問い合わせ