旅先で、どこに行くかよりも「なにを食べるか」に心が躍る——そんな方へ。軽井沢には、観光マップには載らないけれど、地元の人に長く愛されてきた“暮らしの味”があります。中でも、旬の高原野菜をふんだんに使ったランチは、旅の疲れをほっと癒やしてくれるごちそうです。
今回は、不動産業〈ナルロワン〉が運営する一棟貸し宿「森泊」から、自転車や徒歩で気軽に立ち寄れる、地元密着型のおすすめ5店をご紹介。観光地グルメとはひと味違う、日常に寄り添う軽井沢ランチをぜひ体験してみてください。
この記事を書いた人
宮本 歩衣子
仙台生まれ⇒2011年に軽井沢へ移住
不動産 - 売買、賃貸(土地・建物)物件の仲介並びに不動産管理
免許番号:長野県知事(2)第5587号
所属協会:公益社団法人全国宅地建物取引業協会/一般社団法人長野県宅地建物取引業協会
不動産業に10年間以上携わってきた経験から、お客様から「もっと気軽に軽井沢を体験したい」とのお声を受け、別荘の短期レンタルや宿泊事業も始めました。不動産と宿泊を組み合わせ、軽井沢の魅力をさらに広めていきたいと考えています。今後も軽井沢とのご縁を大切に、共感して集まってくれた仲間と共に、地域に貢献していきます。
軽井沢の“地元グルメ”が気になる理由|暮らしに寄り添う食の魅力
観光客向けと地元民向けのランチ、何が違う?
週末ごとに多くの観光客が訪れる軽井沢は、おしゃれなレストランやカフェが点在するグルメタウンとしても知られています。ただ、定番ガイドブックに載る店と、実際に「ここで暮らす人」が通う店とでは、少しだけ温度感が異なることをご存じでしょうか。
観光向けのお店は華やかなメニューやインスタ映えする盛り付けが魅力ですが、地元民が足繁く通うのは、朝採りの高原野菜をさっと調理しただけのプレートや、季節の野菜スープが主役の素朴なランチ。移住を検討している方が知りたいのは、まさに後者の「生活の延長線上にある味」ではないでしょうか。
私たち〈ナルロワン〉は、不動産の相談窓口としてお客様と接するたびに「軽井沢に長期滞在してみたいが、毎日の食事がイメージできない」という声を耳にしてきました。住むように宿泊する――そんな体験を後押しするためには、豪華なディナーよりも、日々のランチがどれほど安心感を与えてくれるかが大切です。
旬の高原野菜や信州みその優しいコク、新鮮な湧き水で煎れたコーヒーの香り。こうした“ありふれた日常”こそが移住後の暮らしを彩り、長期滞在をもっと豊かにしてくれます。
「食べ慣れたい」から始まる二拠点の理想像
移り住むかどうかを判断する基準は人それぞれですが、「毎日おいしく食べられる場所かどうか」は思いのほか大きな決め手になります。
都会から車でわずか90分──標高1,000メートルの澄んだ空気の下、朝露をまとったレタスやトマトが市場に並ぶ光景に出会うと、軽井沢での暮らしが一気に現実味を帯びてくるはずです。
私たちがおすすめする5つの高原野菜ランチ店は、いずれも森泊――〈ナルロワン〉が運営する一棟貸しヴィラ――から自転車や車で15分以内。滞在中に「ここなら日常的に通えそうだ」と感じる距離感を意識して選びました。
実際に長期滞在を始めたお客様からは、「お気に入りのカフェができてから地域に溶け込めた」「常連同士の会話がきっかけで物件情報を得られた」といった声が続々と届いています。
食卓は人と人をつなぎ、地域を知る窓口になります。カウンター越しに店主と話すうちに、「もう少しだけこの町に滞在してみようか」と心が動く。その瞬間に立ち会うたび、私たちは“食”が持つ力を実感せずにはいられません。
あなたが軽井沢で滞在を延ばし、将来の移住を検討するステップは、きっとお気に入りのランチプレートから始まります。次章では、森泊周辺で“暮らすように食べる”喜びを味わえる5店を、体験談とともに詳しくご紹介しましょう。
森泊から自転車圏内!高原野菜ランチが人気のおすすめ5店
① Coffee House Shaker|軽井沢屈指のバーガーと地産野菜
森の中にたたずむ一軒家カフェ
「Coffee House Shaker(コーヒー・ハウス・シェイカー)」。は、地元の人たちに愛される“本物志向”のハンバーガー店です。パティにはジューシーな信州牛を使用し、地場の新鮮野菜が彩りを添えます。
自家製ピクルスの酸味、分厚いトマトの甘み、そして香ばしいバンズ。ひと口食べれば、そのバランスの良さに驚くことでしょう。
テラス席からは木漏れ日が差し込む中庭を眺められ、春から初夏にかけてはウグイスの鳴き声が心地よいBGMに。ワーケーション中のランチとしてもぴったりで、PCを広げる方の姿もちらほら見かけます。
「滞在中に3回通った」という森泊宿泊者の声もあり、長期滞在中の“マイ定番”にしたくなる魅力があります。
② Café Le Chien|ペットと四季を楽しむ森のカフェ
木々に囲まれた落ち着いたロケーションに佇む
「CAFÉ Le Chien(カフェ・ル・シアン)」は、南軽井沢エリアにあるペット同伴OKのドッグフレンドリーカフェ。
店名の「Le Chien(ル・シアン)」が“犬”を意味する通り、テラス席はもちろん、店内までリード着用で一緒に入れるのが特徴です。大型犬にも対応した広々としたソファ席や足洗い用の温水シャワーも備え、愛犬との軽井沢滞在をサポートしてくれます。
看板メニューは「信州鹿のミートローフプレート」。なんと、ヒト用とワンちゃん用を一緒に注文できるスタイルで、旅の思い出にぴったりな1枚が撮れると評判です。朝どれのズッキーニやビーツなど高原野菜を使ったプレートや、地元ベーカリーのパンを取り入れた軽食も充実。素材の味を生かしたやさしい味わいに、訪れるたび心も体も整います。
さらに、店内には本棚があり、食後には読書をしながらゆっくりと過ごせるのも魅力。晴れた日はテラスで深呼吸を、寒い日には薪ストーブのぬくもりに包まれて──まるで森の中の秘密基地のような、四季を感じる居場所です。
店主夫妻は移住10年目の“軽井沢の先輩”。地元の動物病院情報や冬の散歩ルートなど、リアルなペットライフのアドバイスをくれる頼れる存在でもあります。森泊×Le Chienという組み合わせは、「愛犬と一緒に暮らせる場所」をリアルに描くシミュレーションとして、多くの移住検討者に支持されています。
③ 軽井沢ベジビエ|高原野菜とジビエの共演ランチ
旧軽井沢から移転し、現在は新軽井沢駅から徒歩5分のところに店舗を構える
「KARUIZAWA Vegibier(軽井沢ベジビエ)」。契約農家の朝採れ高原野菜と、信州産の鹿肉・猪肉を組み合わせたプレートランチが評判です。
看板メニューの鹿肉ハンバーグは、赤ワインソースのコクと野菜のグリルの甘みが絶妙。旬のビーツやズッキーニを彩り豊かにあしらい、雑穀米と合わせて「体を整える外食」としても人気です。店内は木の梁を活かしたインテリアで、窓からは新軽井沢の緑が望める居心地のよい空間です。
森泊からはタクシーで約8分、またはレンタサイクルで国道沿いに(約18分)のアクセスがおすすめ。軽井沢の街並みを感じながらのサイクリングで、「暮らす視点」で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
④ 軽井沢ガーデンテラス 旬食厨房|窓辺の景色と味わう、旬野菜たっぷりの和食
塩沢エリアの閑静な丘の上に建つ
「軽井沢ガーデンテラス 旬食厨房」は、自然豊かな景色とともに、地元野菜をふんだんに使った“身体にやさしいごはん”が楽しめる和食レストラン。朝採れの高原野菜や信州みそ、自家製の発酵調味料を取り入れた料理は、素材そのものの味わいを大切にした滋味深い一皿ばかりです。
人気の「旬菜御膳」は、彩り豊かな前菜・煮物・焼き物・汁物がバランスよく並び、見た目にも美しく、食べ終わった後の満足感もしっかり。雑穀米との相性もよく、長期滞在中の「食生活を整える」ひとときとして多くのリピーターを集めています。
大きな窓からは浅間山を望む絶景が広がり、木の温もりを感じるインテリアも心を落ち着かせてくれます。ゆったりとした時間が流れる空間は、まさに“住むような滞在”の象徴ともいえる場所。混雑を避けた静かな時間帯には、読書や日記をつけるのにもぴったりの静けさがあります。
森泊からは車で約10分。散策がてら立ち寄れる距離にあり、「この景色とごはんが日常だったら…」と、軽井沢での暮らしにリアリティを添えてくれるレストランです。
⑤ アールケイ ガーデン|オーガニックの庭で深呼吸ランチ
「軽井沢らしい休日」を象徴するような空間──それが中軽井沢の
「RK GARDEN(アールケイ ガーデン)」です。緑あふれる自家菜園を囲むように建てられた開放感たっぷりのガーデンレストランは、訪れる人に“呼吸が整う時間”を届けてくれます。
メニューはすべてオーガニック志向。野菜中心のプレートランチや、地粉を使った自家製パン、豆乳ベースのスープなど、体をいたわる工夫が随所に光ります。人気の「ガーデンプレート」には、季節のグリル野菜や自家製デリがバランスよく並び、見た目にも鮮やか。軽やかだけれど食べ応えがあるため、リピーターも多い一皿です。
ウッドデッキに面したテラス席では、小鳥のさえずりや風の音をBGMに、ただぼんやりと過ごすだけでも心がほどけていく感覚に。テイクアウトやマルシェも併設されており、“暮らしに寄り添う場所”として、食以外の楽しみ方ができるのも魅力です。
森泊からは自転車で約15分。滞在中のリフレッシュはもちろん、「こんな店が近所にあったら」という願望を叶えてくれるような一軒です。日常と非日常のちょうどあいだで、“軽井沢に住む”という選択肢をふと意識させてくれる、そんな存在かもしれません。
住むように旅する”視点で選ぶカフェの条件とは
“滞在者目線”での居心地のよさがカギ
軽井沢で「暮らすように旅する」というスタイルを実現するには、日々の生活に自然となじむような飲食店との出会いが大切です。
観光の“非日常”を求める旅とは異なり、“住むように滞在する”には日々のリズムや心地よさが軸になります。
たとえば朝食後に立ち寄れる、開店時間が早いカフェ。PC作業や読書ができる静かな空間。長居しても気兼ねしない店員さんの接客。そんなさりげない要素が、滞在者にとってはとても重要です。
特に森泊のように長期滞在を想定した宿に泊まっている場合、カフェは“生活の一部”になります。だからこそ、食の質や空間だけでなく、アクセスや過ごしやすさなど総合的な「居心地」を重視する人が多いのです。
季節や気分で選べる“行きつけ”がある豊かさ
また、複数のカフェを日替わりで使い分けられるというのも軽井沢滞在の魅力のひとつ。晴れた日は緑の中のテラス席でリフレッシュ。雨の日は本とコーヒーで静かに過ごす。気分や天気に応じて選べる“行きつけ”があることは、実際に暮らすような充実感を味わわせてくれます。
軽井沢はコンパクトな街でありながら、エリアごとに特色あるカフェが点在しています。中軽井沢の落ち着いた住宅街、南軽井沢の開放的な自然、旧軽井沢のレトロな街並み。それぞれのカフェに“暮らしの断片”があり、滞在者の生活を豊かに彩ってくれます。
高原野菜の旬はいつ?季節ごとのおすすめメニューもチェック
6〜8月はレタスとトマト!夏の瑞々しさを味わう
軽井沢の夏は、標高1,000メートルの冷涼な気候によって、瑞々しい高原野菜が育つ絶好のシーズンです。特に6月から8月にかけては、レタスやトマト、キュウリ、ズッキーニといった“サラダ向き野菜”が豊富に出回ります。
朝採れレタスのシャキシャキ感と、陽をたっぷり浴びたトマトの甘みは、現地でしか味わえない贅沢。森泊の近くにあるカフェでも、これらの野菜を主役にしたランチプレートが登場し、軽井沢の“夏のごちそう”として親しまれています。
冷たいスープや自家製ドレッシングとの相性も抜群で、さっぱりとした味わいが、避暑地ならではの食卓にぴったり。体を内側からリフレッシュさせてくれる、そんな感覚が味わえるのも、高原の夏ならではの魅力です。
秋は根菜ときのこが主役!温もりランチにぴったり
9月から11月にかけては、軽井沢の空気が少しずつ澄み渡り、木々が色づき始める季節。そんな時期に旬を迎えるのが、にんじん・かぶ・じゃがいも・ごぼうなどの根菜類や、しいたけ・しめじ・舞茸といった山のきのこたちです。
これらの食材は、ポタージュスープやグラタン、和風煮込み料理との相性がよく、食べ応えも抜群。特に森泊の周辺にある“薪ストーブのあるカフェ”では、根菜とベシャメルソースを合わせた熱々のオーブン料理が秋冬の定番メニューとして提供されます。
また、発酵食品と組み合わせた定食スタイルの店では、塩麹や味噌でマリネした根菜メニューも人気。体を芯から温め、ゆったりと過ごすランチタイムは、「食から暮らしを整える」という軽井沢スタイルの真骨頂と言えるでしょう。
自転車でめぐる“高原の日常”
軽井沢の魅力のひとつは、車を使わずに楽しめる移動のしやすさ。特に中軽井沢エリアは、比較的平坦な地形で道幅も広く、自転車での移動がとても快適です。森泊(※ナルロワンが運営する滞在型宿泊施設)に拠点を置いて、1日で気軽に5つのカフェをめぐるコースも組めます。
午前中は森の中で静かにコーヒーを楽しみ、昼は農園直送の野菜ランチでエネルギーチャージ。午後は少し足を伸ばして、緑に囲まれた別荘地の中にある隠れ家的カフェへ。気づけば、ただ“観光する”のではなく、まるで地元の生活リズムに溶け込んだような1日になっています。
移動中の風、草木の香り、地元の人の笑顔。車では味わえない発見が、自転車だからこそ見えてくるのです。
「滞在する旅」×「移動も楽しむ」体験を
観光名所をピンポイントで巡るのではなく、“空白の時間”が心地よいのもこのスタイルの旅の醍醐味。移動そのものを楽しむことで、軽井沢での過ごし方はもっと自由になります。
今回ご紹介したカフェは、いずれも“長居できる”“日常に寄り添う”“何度でも訪れたくなる”という基準で選びました。移住を検討している方や長期滞在を考える方にとって、「お気に入りのカフェがある場所」は、住む街を選ぶ上でのひとつの重要な指標になるはずです。
まとめ:|“住むように食べる”からはじまる軽井沢ライフ|まずは2泊3日から
「食」の感覚で見えてくる、暮らしのリアル
移住や長期滞在を考えるとき、「食べる場所」がどんなに大切かは、実際に過ごしてみるとよくわかります。観光地価格のランチしか選択肢がない、もしくは“観光用に整えられすぎた”店しかないエリアでは、日々の暮らしに疲れが出てしまいます。
一方、軽井沢には“日常に寄り添う外食”が点在しています。地元農家とつながったレストラン、夫婦で営むカフェ、薪ストーブのある静かな空間…。そこには、住む人のペースで設計された時間が流れています。
こうした場所に触れることで、「軽井沢に住むってこういうことなんだ」という感覚が、ふんわりと体に染み込んでくるのです。
“別荘”より“生活”に寄った物件探しへ
今回のカフェ巡りがきっかけで、軽井沢に「住む」という視点が芽生えた方もいらっしゃるかもしれません。滞在を通じて、自分のリズムに合ったエリアや、通いたいカフェがある道など、感覚的に「好きな場所」を見つけられるのは、情報サイトでは得られない大きな財産です。
私たちナルロワンは、森泊という滞在拠点を通じて、「住むように旅する」体験をご提供しています。気になるエリアで、まずは1週間〜1か月ほど“暮らして”みることで、土地との相性を自然と確かめることができます。
そして、暮らしの延長線上に「不動産を持つ」という選択が見えてきた時、私たちはその一歩を丁寧にサポートします。単なる物件案内ではなく、生活の質から考える“住まい選び”を、一緒に進めていけたらと思っています。
軽井沢の暮らしを、もっとあなたらしく。
ナルロワンでは、宿泊施設「森泊」での短期滞在体験から、高品質な賃貸物件のご紹介、さらには理想の不動産購入まで、軽井沢での暮らしをトータルでサポートしています。
また、これから宿泊施設オーナーを目指す方に向けて、「森泊」を実際に体験できるサービス
「ナルハク」もご用意しております。
“住まう”を体感しながら、自分に合った軽井沢ライフをじっくり見つけていただけます。
お客様一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、理想の選択へと導くパートナーとして、心を込めてお手伝いさせていただきます。
軽井沢での暮らしに関するご相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。
▼詳しくは下記のサイト(画像をクリック)からお問い合わせいただけます▼
軽井沢に住まうこと。
私たちは、物件をご紹介するだけで終わりではありません。
そこから始まる「暮らし」を、お客様とともにサポートし、豊かな生活のお手伝いさせていただきます。
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